SERIES
シリーズ解説
人々の心に刺さる夜を描く
そこに向き合う事で出てくる答えやヴィジョンが無数にある。
シリーズ化を通してビジュアルやコンセプトを整理し
現代アートシーンの中で訴求されるべき事柄を発信している
BOMB
眩しすぎる光を優しく
夜の街を歩いていると質量を伴った光が僕の目に入ってくる
少し強い刺激で見る世界は少し背徳的であり
異様な美しさをも放っている
雨の人混みの銀座、8月の京都、真冬のNY
時にハードな状況での素材探しの果てに出会う風景でもある。
そんなある種のパラダイムシフト(劇的な出来事)
をBOMB と名付けた
2019年に原型の「Midnight Bomb」 が誕生し
深化を重ね橘川裕輔の代名詞へと進化した
光に淡いグラデーションが施されたり
現実世界よりもインパクトのある色調など
自身が感じたBOMBg



BRITOPIA
俯瞰でみつめる理想郷
夜の景色はもはや原風景
如何にしてその考えを多くの人に共有し、共感を得るか
それは僕が体験し、創造した理想郷をストレートに見せること
究極の視点といえる俯瞰でみつめること
Bright(光)とUtopia(理想郷)を掛け合わせた
橘川裕輔のフラッグシップシリーズ
※To The Brightside とBrismはBritopiaに統合となりました。



DNA
日本美術との接続
アーティストが「文脈」と接続すること
これは現代アートシーンではドレスコード。
海外での展示を経験し、アイデンティティのコアにある
「日本」をもっと発信する必要性を感じ生まれたのがDNA
現在研究段階ながら好評を得てフラッグシップの一角になりつつある。



And More
FLASH
雷になって
「文脈主義」から誕生したシリーズ
DNAシリーズの伏線として手がけた
雷は私たちの祖先から畏れられ崇拝の対象にしていた光
琳派の風神雷神図屏風が未だに多くのアーティストによってオマージュされる
ように雷は私たちのDNAの中に特別な存在として刻み込まれている
美しくて、でも恐くて、ちょっとエキサイティング
自分がその存在になって見る現代の世界はどんな風なのだろう
落ちた時に見えた世界が優しかったらどんなに素敵だろう



Stream
優しい風になって
自分がもし風になれるのならどんな景色を見るだろう。
風は人間よりも大きい。
だららきっと視野も広い。
ならあえてゆっくりと遠くまで行って
街を一直線に見て見たい。



Industrial
無骨×幻想が織りなす世界
夜の美しさは背徳感を内包している
その矛盾をよりクリアにみせたいと感じ
無機質な人工物と幻想的な空を掛け合わせた



FACE
同時並行で見る複数の夜
現代を生きる私たちは
同時進行の情報処理に慣れている
映画は字幕付きで見て
テレビはワイプ画面にタレントが映り
zoomで大勢と会議する
夜の情景と
マルチタスク
現代社会が作り出した2者の親和性を模索したシリーズ
初期は人の顔や象徴的な夜景に別の世界観を組み合わせたため
Face と名付けられた



その他のシリーズや実験中、休止中のシリーズなど
Get Lost
迷子(GETLOST)。それは街と同価値になること。
自身が街を探索する時に意識することの一つ。
その感情をGETLOSTと名付けた女性(水波咲 みなみさき)
に投影し、フォーマットを模索中のポートレートシリーズ


2020年、世界はバグった。バグの代名詞はレトロゲーム。
現実世界のバグと仮想空間のバグがクロスオーバー
BUG



絵の世界を広げるための実験により誕生したネオンガール
SNSでプチバズりしたことにより現在展開を模索中
なおネオンガールの光る洋服は橘川の手作りし、モデルが着用。つまり実在の女性である。
Neon Girl



一つの光が作り出す世界をテーマにしている。まだ1作しかないものの評価が高く、シリーズ展開をする予定であったが同時期に誕生したBOMBシリーズのヒットにより、生産休止中
Sauce

Memory
2019年の主力シリーズ。欧州の伝統的な風景とテクノをイメージした
色調を掛け合わせた緻密な描写と鮮やかな色彩が魅力


